オオワシもシベリヤから越冬しに来島する季節。
2018年1月18日に僕たちは移住した。
今日で丸2年。
移住した日は驚くほど穏やかな日で、引っ越しもスムーズ。
しかしその翌日から4日間フェリーが欠航し、買い物に行っても、食べ物が全く手に入らないという島の洗礼を受けた。 それと同時に、島民の方が食料を分けてくれて心が温かくなったのが懐かしい。
さて、この二年間を振り返って最初に頭に浮かんでくることはなんだろう。
色々有りすぎてこれってのが出てこない。
でも確実に言えることは、
「目の前の日々に必死だった」ということ。
まず島の暮らしに慣れること
移住とほぼ同時に受け入れが始まった「島留学生」の島親としての責任
全く経験のない「ゲストハウス」経営
師匠のいない「体験型アクティビティ」の開発とブラッシュアップ
3児の父として子どもと過ごす日々
挙げればきりがない。
スローライフとはほど遠い暮らし。
でもどれも自分がやりたくてやっていることだから頑張れたし、 そんな日々が幸せでした。
いつも支えてくれる妻をはじめ、家族に感謝です。
今年も色んな方との出逢いがあると想像するとワクワクしてくる。
ただ、2年間暮らしてみてキレイゴトだけじゃない部分も見えてきた。
何があったかは言う必要もないのでわざわざ触れないけど、辛かった経験から再確認したこと。
それは、
「自分で見て、感じたことしか信じない」
「思ったことは直接伝える」
もっと言うと、人のいい話は信じたいし聞き入れたいと思う。
でも、だいたい耳に入ってくるのは人の悪口。
僕は移住したときから 「あの人はこういう人だから気をつけなよ」と親切心からか言ってくれる方には、 丁重に「先入観無しで自分で判断していきたいので、そういう話はしないでほしい」とお断りしてきました。
でも実際に、自分が根も葉もない噂話で傷つけられ被害者になると、余計そう強く思った。
噂なんて又聞きの又聞きの又聞きで、何が真実かもわからない人たちが人のことをとやかく言う権利はないと思う。 しかも又聞きで悪口を言われると、何倍もモヤモヤするし傷がつく。
だから僕は引き続き、「自分で見て、感じたことしか信じない」「思ったことは直接伝える」ようにしようと思う。
ガンジーも言っていた。
(あなたが見たい世界に、まずはあなたがなりなさい)
僕は、逆に話にあがるのは注目されているんだと前向きに考えるようにしているし、この経験を力に変えようと思っているけど、実際は心が折れてしまう人が多いと思う。(僕も何度も折れかけた)
だから、ただでさえ人口減少ワースト1位を走っている奥尻島は、 自分たちで(実際は一部の人だと思うが・・・)自分たちの首を絞めていると思う。
僕は自然いっぱいの奥尻島も心優しい島民の方々も大好きだ。(一部の悪口人間は除く。笑)
だからこの島がより暮らしやすい場所となるようにしていきたいし、
島の存続に微力ながらも貢献できるように、力をつけて宿の経営も頑張っていく。
若干暗い話になったので、話を変えて。
僕が移住前にできなくて、今できるようになったこと。
簡単な釣り
生きた魚を捌ける
食べ物の旬がいつなのかイメージが持てる(これめちゃくちゃ大事)
肌感覚で季節や天候がわかるようになってきた
チェーンソーが使える
薪割りができる
薪ストーブを自由自在に扱える
SUPやカヤックができる
ブナの森について詳しくなった
しいたけ栽培
家庭菜園
HP作成
ねずみと格闘。笑
自然と共に暮らしているからこそ、自然と身につくことがある。
できなかったことができるようになるのは何歳になっても嬉しいことだし
親として子どもたちにも 「生きること」を暮らしから自然と学んでいってほしい。
将来、子どもたちは自分の住みたいところに住めばいいと思っている。
でも自然の中で暮らすことを知っているのと知らないのとでは、 まるで思考回路が変わってくるはず。
奥尻生活3年目も楽しみながら 「できること」を増やして、
子どもたちや旅人と自然の中で暮らす素晴らしさを共有できたら幸せです。
引き続き、imacocoファミリーをよろしくお願いいたします。