オンコの実

材質が1位!

日本語で『イチイ』。仁徳天皇がこの木で笏を作ったところ白木の中で一番材質が良かったので

位階の正一位につぐ一位を与えたことからだ。

アイヌ語で『クネ二(弓・になる・木)』という。

実の部分は『アエッポ(我ら・食う・もの)』の名の通り、食用としていた。

効用としては肺や心臓に効くと言われており、サハリンアイヌは利尿剤や脚気の薬に使われたらしい。

⚠赤い部分以外は有毒です!!

有毒なのには意味がある。

鳥に種を運んでもらう作戦を考えついたのだ。そのためには食べてもらう必要があるが、種を食べられてしまっては元も子もない。だから吐き出してもらう工夫が必要であった。

ちなみに樹木の中で鳥に種を運んでもらう作戦を最初に考え出したのはイチイではないかと言われている。

その後広葉樹がこの作戦を引き継いだが、彼らは動物に負荷をかけないように種に毒を持たせるのではなく、種の外皮を特別強固なものにして消化されないように工夫した。

種に毒を持っている代表的な広葉樹は、ナラとトチノキあたりかな。

染色にも使われた

また樹皮を用いて染色もしていたようだ。

今回はアエッポを焼酎につけてオンコ酒を作ってみる。

2ヶ月後が楽しみだ。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事