鈴木直道知事からの交付

交付式に参加した理由

 2023年9月4日、北海道知事認定アドベンチャートラベルガイド認定証交付式が北海道庁にて行われました。

北海道知事認定アウトドアガイド資格保有者は現在2000名程いると聞いていますが、その中からアドベンチャートラベルガイド(以下ATガイド)に認定されたのは11名。
ATガイドは世界中のお客さんに対応できる、国際水準の技術と語学力を備えたガイドの育成が目的となっている資格。

そのように聞くと、とんでもない狭き門をくぐり抜けたカリスマガイドのような印象を受けるが、実際のところ、僕が思うカリスマガイドの先輩方はメンバーに入っていなかったりする。というか、僕の尊敬する世界的ネイチャーガイドの安藤誠さんが、僕を推薦してくださったから僕はここにいることができた。

それ以上でも、それ以下でもない。

要するに、僕はガイドとして力不足なのは自分が一番わかっているし、ATガイドに認定されたからすごいんだとは1ミリも思っていない。ただ沢山の方々がこれからの僕の成長を期待してくださっていることに感謝と誇りを持ちたいし、だからこそもっと頑張りたいと思っています。僕がこの認定式に奥尻島から弾丸で参加した理由は、ただ一つ。

「”ATガイド”という資格に、名前負けしないように、これからも精進する覚悟を決めるための参加」でした。

何度も言いますが、僕はすごくないんです。これからすごくなりたいんです。

覚悟を決める!奥尻島最高!的なことを熱弁しています。笑

世界に目を向けて

 大前提として、ネイチャーガイドにゴールはなく、この仕事を辞めるまで勉強は続きます。
もちろん、この仕事が好きだからこそモチベーションを保てるというのはありますが、自分のためにだけではそんなに継続できません。遠いところからアクセスの良いとは言えない奥尻島に来て、僕のツアーを選んでくれた方に出来る限り喜んでいただきたい。その気持ちが僕を動かします。そしてこのATガイド資格は、海外からのお客さんにも目を向けたものです。

僕は元々高校の英語教師でしたが、英語は得意とは言えません。ましてや教師を辞めてから英語を使う機会がなくなり、英語力はかなり低下しています。だからこそ、今回有り難くATガイドに認定していただける話が来たので、これを機に気合いを入れて勉強しようと思っているところです。

すごい報道陣の数でした

アドベンチャートラベルとは

 そもそも「アドベンチャートラベル」とは、「身体を激しく動かし道なき道を進むような"冒険の旅"」を指すのではなく(⚠ココが一番勘違いされるポイント)、「自己変革が起きるような体験や時間を提供することで、”心の冒険”を促すこと」がカギになります。

今の世の中は、物や情報に溢れ、常にやるべきことに追われていたり、それぞれの立場に置かれた"何者"かであり続けなければならない日々は、想像以上に自分を疲れさせているはずです。
それらを勝手に引き算してくれるのが、奥尻島
だと思っています。
奥尻島の豊かなブナの森や奥尻ブルーの素晴らしい大自然、島民の温かさに触れる中で、「自分の心が本当に求めている幸せ」の輪郭がボヤッとでも見えたのなら、それはただの「楽しかった」だけではない「自己変革が起こる旅」になります。

あるゲストが言っていました。

「何もしないことに罪悪感を感じないのが最高だ」と。

何もしないって意外と難しいですよね。
僕もなかなか休憩する自分を許せないタイプです。
休符のない音楽が音楽でないように、人生にも休符がなければ自分の人生を本当の意味で歩めないと思うんです。自分の心の声を聴く時間やきっかけがあって初めて、自分の人生を生きられる。好きでもない歌をノンストップで歌わされていては自分の人生とは言えない。

奥尻島のような辺鄙な場所は、時代に遅れているようで、「幸せの本質が数多く残っている」という点で、世界の最先端を行っている気がしています。この素晴らしさを世界中に伝えたいです。

目指すべきガイド像

 「ネイチャーガイド」といえど、幅がとても広くて、ガイドスタイルも多岐に渡ります。
自然オタクのようなガイドを目指そうとは思っていません。もちろん、ネイチャーガイドとして恥ずかしくないように、身の回りの自然には常に興味関心を持っていたいです。

僕には尊敬するガイドさんが何名かいますが、「誰かになる」のではなく、色んな方のエッセンスをいただいて、「ネイチャーガイド外崎雄斗」を創り上げていきたいです。

具体的には、imacocoを訪れた方のその時の波動に合わせて、ベストな過ごし方を提案したり、寄り添えるようなガイド。奥尻島の自然、人、食、お店を繋いで、訪れた方が島を離れてからも「奥尻島で過ごした時間が幸せだった」と感じ、それぞれの日常に良い変化が起きるような体験や時間を提供できたら最高です。

最後に

今回、推薦書を書いてくださったHickory Windの安藤誠さん、いつも成長するきっかけをいただき有難うございます。また、運輸局にて「奥尻会議」を開いていただき、お祝いの会食まで本当に有難うございました。
これからも、自分らしく進んでいきます!!

素晴らしいガイド仲間にも出会えました。

PS. 北海道庁の方から、「普段通りのガイドスタイルでお越しください。スーツなどのコスプレは不要です」と言われたので、忠実に従った結果です。笑 

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