黄色いザックが「アニキ」よくサポートしてくれて助かっています。

奥尻島の中の「​神威脇地区」とは。

僕の住んでいる​神威脇は、奥尻島内で通称「影」とか「裏」とか呼ばれている。
要は、眼中にはない地域だったのだ。
そういうと聞こえは悪いが、実際問題40年前まで​神威脇地区まで通じる道路はなく、
島のなかでも孤島だった。
昔から島に住んでいる方々にとって、​神威脇にはわざわざ行くところではなかったし、
もしかしたら今もそうなのかもしれない。

戦後に北方領土や樺太から命からがら避難してきた280名の引揚者が​神威脇に入植。
想像を絶する厳しい環境の中、命がけで開拓をすすめ、
何不自由なく暮らせる「今」があるわけです。
僕たちは先人の苦労の恩恵を受けまくっていて、
だからこそ僕はこの地域を守りたいと思っています。

奥尻島には中心街の「奥尻」
漁師町の「青苗」が大きな地区だ。
その「青苗」から​神威脇にわざわざ島内移住をしてくれる方が出てきた。
その名も通称「アニキ」。住人3人目。
(2021年9月に完成した「多目的シェアハウスcocokara」に住んでいます)

島内移住に踏み切った経緯


元々、アニキは釣りが大好きで(食べるのは好きじゃないらしい。笑)
仕事終わりに西海岸で釣りをして、​神威脇温泉に入って、帰るのがルーティーンだった。
島の影にある​神威脇地区にimacocoが誕生して以来、ちょくちょく遊びに来ては、
カヤックやSUPをサポートしてくれていました。
そんな縁もあり、島でのQOL(生活の質)を上げるために思い切って​神威脇移住に踏み切ったようです。
なんとも嬉しい。
imacocoでは、アニキの釣ってきた魚をアッキーさん(詳しくはこちら)が調理してゲストが食べるという、
なぞの宴会が度々発生します。僕らの中では「#居酒屋アッキーナ」と呼んでいます。笑


imacocoには新しい仲間が増え、よりアットホームで、より交流ができるゲストハウスに進化してきています。
またimacocoへ来る機会がありましたら、みんなでワイワイやりたいですね。

海が似合う男 phto by かつお


アニキ本人からのコメント


青苗から神威脇に移住した最初の理由は、自分の好きな事に集中出来るからだった…
釣り、sup、シュノーケリング、クリフダイブ、マウンテンバイクでのグラベルライド、山菜採り、星空撮影、GoPro撮影、温泉入浴…それら全てが家から5分以内に体験出来る場所、それが神威脇だった。
だから移住した。

だけど、それだけじゃないんだ神威脇って場所は…

神威脇に移住してわかったことがある。
奥尻よりも青苗、青苗よりも神威脇と住民の数は少なくなっていく。
そして自然の厳しさはより増していく。
通行止めは多いし海が荒れることも多い。
冬になれば水道は凍結する。
だから地域で助けあっていくから住民との関係性はより濃くなっていくのだ。
地域の人たち全員顔見知りの世界。
神威脇温泉(公衆浴場)で会って世間話をする機会も多い。

自分が育ってきた横浜の下町の昭和感がこの集落には令和の今も生きている。


例えて言うなら寅さんの映画や三丁目の夕日の世界観…


しかも神威脇はここを訪れる人々を笑顔にする力がある場所なのだ。
海の青さは勿論だけど、それだけじゃないんだ、神威脇は…
それを知ることが出来ただけでも神威脇に移住した価値は間違いなくあったと思っている。

10人いれば10通りの魅力が神威脇にはある。
一言で語れないのが神威脇のポテンシャルだと自分は密かに思っている。



人それぞれの思いを語れる場所、それが神威脇なのかもしれない。
横浜→湘南→青苗→神威脇と住んでみて、
明日なにしようかな〜と楽しみに眠りにつくことが出来るのは間違いなく神威脇だな…と自分は思っている。

明日を楽しみに眠りにつくなんて幸せだよなぁ…

自分は一度見失ってしまった幸せを感じることのできる心を取り戻せて、
本当に良かったと思っている。

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