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北海道新聞(2019.10.12夕刊)

僕が教師だった頃
彼と差しで話したのは、彼が停学だったときに面談した40分のみだ
この40分が彼にとって人生を変えるほどのものだったと、この記事を通して知った
教師をやっていてよかった
と今更ながら再確認できたこと、素直に嬉しい

彼とはまだ他にもエピソードがある

僕が教師を辞めると決めたとき
その当時の高校一年生約200人(彼の学年)の授業には行っていなかった
でも僕の人生観を伝えて
「こうゆう生き方もあるんだ」
「レールからはずれてもいいんだ」と
一人でも考えるきっかけになればと思い
英語科の先生に相談して授業を2時間分いただいた
そして全員体育館に集めて最初で最後の授業をした
自分自身がサッカーや旅を通して学んだ、生きる上で大切にしていることを2つ伝えた
「一歩踏み出す勇気」
「出逢いを大切に」
この話が何人に届いたかはわからないけど
彼を含む多くの生徒の目がキラキラしていたのを覚えている
そして授業の最後にギター片手に歌った
人前で弾き語りすること自体慣れていないから緊張でガクガクだった

でもそれも含めて何か子どもたちに響けばいいと思った
僕の大好きなアーティスト
Rickey-G 『am8:59』
あまり知られていない歌だけど、メッセージを伝えたくて歌った

その翌年、僕が教員を辞めて福井でお米作りをしていたときのこと
いきなりインスタのダイレクトメールが動画とともに彼から届く
「先生が歌ってくれたやつ僕学祭で歌いました」
マイナーな歌だからこそ、すごく嬉しかった

そして面談のときに言った
「先生は近々教師を辞めてどっかの山か島でゲストハウスをするから、探して会いに来てね」
という約束を、今回ココ奥尻島で果たしてくれた
そして一緒に『am8:59』を歌った
なんとも言えない感動があった

《その時の動画がこちら》

彼は今回の奥尻島でのボランティアに参加して
新たな夢ができたようだ
その目標に向かって頑張っているみたい
夢は途中で変わってもいい
でも「今」夢中になれるものに出会えたこと
それだけで嬉しいし、応援したい
次は3月に会いに来てくれる予定
僕も彼との出逢いに心から感謝したい

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