はじめに

奥尻ネイチャーサウナ

 心から信頼できる仲間と「一つの目標に向かって行動すること」が、こんなにも楽しいことなのかと教わりました。またその目標が「自分も周りも幸せにすること」だと言うことなし!!
この世界が、世の中が、社会が、ため息をつきながら仕事に行くのではなく、自分もチームのみんなも心が満たされながら志事ができるようになればいいのになぁ。
まずは自分たちから、そんな時間をできるだけ多くしていきたいと思います。やっぱり大人が本気でワクワク遊んでいる姿そのものが、子どもたちの未来を照らすのだと信じています!!

では早速「奥尻ネイチャーサウナ」が誕生するまでのストーリーをまとめてみます。

なぜMORZHにしたのか

3層構造で冬でも温かい

まず、今回導入したテントサウナは「MORZH」ロシア製のものです。
結果的にすばらしいサウナなのですが、僕がこれにした理由はたった一つ。

ソウルメートの「プロキャンパー®星」さんが取り扱っているから、です。
当然、星さんの周りにいる仲間も本当に最高で、関わりを持ちたかった。

僕は、何を買うにも、何をするにも、どこに行くにも、できるだけ「人」で決めたいです。

星さんとの出会い、そして今に至るまでのストーリーはとんでもなく長く熱くなるので、うちに来たときにでもお話することにします(笑)(こちらの記事の「有識者の一人」が星さんです

オレンジのサウナハットが星さん、中央がネイチャーバトラーのタケちゃん

場所の選定

imacocoの裏庭

「ここにしようと思います」

と僕が言うと、ネイチャーサウナ御一行の反応は、

「・・・。あっちの方なんかどうですかねぇ。」

とやんわり否定(笑)

僕を納得させるためにも、「まずはテントを広げてみましょうか」と。
ギリギリ設置できそうなスペース感。
まぁやってみましょう。ということで、動き出します。

僕は直感でここでサウナをやりたいと思って、実は今年の春に大学生とゴミだらけだった裏庭を掃除していたのです。

ゴミがたくさん埋まっていました

スッキリ!みんな有難う〜。

サウナデッキ製作

当日の僕の無茶振りで、奥尻島の道南杉の廃材を活用してサウナデッキを作りたい。
と言い出したものだから、みんなで製材所から廃材をいただき、早速とりかかる。

(ちなみに杉の北限が「道南杉」です)

まずは基礎づくりから

その辺にあった石も敷き詰めて

怪我をしないように、ヤスリも入念に!

息子にもビス打ちをやらせてくれました。

あっという間に完成!!

いや〜勉強になりました。
基礎作りから、水平をとり、その辺にあるもので作っていく。
息子にも優しく教えてくれたのに、たったの半日で完成しました!

サウナベンチ製作

サウナの室内は、当然上層部が高温になります。
しっかりと身体を温めるためにも、サウナベンチは高く作り、あぐらをかけるくらいの奥行きも欲しい。もちろん下段にも座れるようにして、体調や目的に合わせて選べるようにしたい。
そんなわがままを全て叶えてくれるサウナチェアーをゆうすけリーダーが作ってくれました。

まずは廃材を寸法通りにカット

座ったときに怪我しないように、カンナがけ、そしてヤスリがけ!!

ビス打ちも奥が深い

息子が学校から帰るのを待って、一緒に作ってくれました

お尻を怪我させたら大変なので、ゆうすけリーダーによる厳しいチェック!!笑

こちらもあっという間に完成!!

テントサウナを組み立てる

サウナにかかる枝を最低限の剪定

風で飛ばされないようにしっかりロープで固定(リーダーがアヒル口。笑)

ストーブを設置!2台入ります!!

「段ボール水風呂⇨DANFURO」を組み立てる

2023年5月時点で、地球上に沼田町と奥尻島にしか存在しない、ダンボールで出来た風呂桶、通称「DANFURO=ダンブーロ」を、星さんのご縁によって提供していただけることになりました。

DANFUROは、極地建築家の村上さんと、製作者の日本トーカンパッケージさんとの共同開発で、豪雪地帯の沼田町ですでに実験中。
奥尻島の潮風と強風にさらされる環境下での実証実験を兼ねて、提供していただける運びとなりました。有り難いことこの上なし。しっかり記録を残してご報告させていただきます!!

必要なものは特殊素材のダンボールとテープのみ

たったの10分程で完成!!


手前の白いものがDANFUROです。
本当に水がたまるから驚き!!

完成!!

こけら落とし

テントサウナの室内は道南杉の香りに包まれて、すでに癒やされます。
BGMは潮騒と鳥のさえずり。
樹木に囲まれた「ととのいスペース」はまさに非日常。
何より、大好きな仲間と「0→1」をやり遂げ、みんなの「氣」が入った場所。
どんなつらいことがあっても、ここに来たら元気をもらえそうです。

タケちゃんの手作り白樺ラドル!さすがネイチャーバトラー!有難う!
星さんは、作業と並行してせっせと撮影してくれていました。


その動画がこちら。(星さんはプロのクリエイターでもあります)

最後に

奥尻ネイチャーサウナをどれくらいの頻度で、どのように展開していくかはこれから煮詰めていきたいと思っていますが、僕がここにサウナを作りたかった理由は3つ。

①奥尻島にはサウナ施設がないので、島民にサウナ環境を提供したい

②島民と観光客が関わるきっかけを作りたい

③僕がたくさんの島民と交流したい

2019年に島に唯一あったホテルの閉館以降、島内にはサウナ施設がない状態でした。
同じ汗をかくのでも、「温泉」と「サウナ」は全く別物です。
奥尻島民にもサウナ好きの方はたくさんいらっしゃると思うので、喜んでいただきたいと思っています。

観光に来た方にとっても地元の方々と交流できる時間は、何にも代えがたい思い出となるはずです。
処方箋には「薬」という字が使われていません。
「処方箋」とは本来、「気持ちの方位を処す」こととされ、気分転換するという意味でした。観光がまさに処方箋そのもの。
また、方角にも意味があり、西は西方浄土というように、「鋭気を養ったり、癒やしを得るときの方位」だそうです。
奥尻島は北海道最西端に位置し、imacocoは奥尻島でも最西限にある宿です。
偶然かもしれませんが、島唯一の温泉があるのもここ
です。
僕たちは多くの方に癒やしを与えられたらと思っています。

夕陽に染まるimacoco


うちは宿泊業なので、基本的に地元の方はなかなか立ち寄る機会がありません。
きっと僕のことを「未だによくわからない奴」と思っている方も少なくないと思います。
噂話や先入観ではないところで、島民のみなさんと繋がりたいです。

というわけで、みなさんと一緒に、imacocoでととのえる日を楽しみにしています。

毎晩楽しい宴

最後に、ネイチャーサウナ協会のみなさん、本当に有難うございました。
みなさんと過ごした三日間、全てが最高でした!!!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事