
まもなくSUPシーズンを迎えるにあたって、昨年認定された北海道アドベンチャートラベルSUPガイドについて、書いてみようと思います。
※北海道新聞掲載記事アドベンチャートラベルガイドとは

まず、アドベンチャートラベルガイド(以下、AT)とは何なのか。
これに関しては、一昨年にAT自然ガイドに認定された時にブログにまとめましたので、読んでみてください。
そもそも「資格」は「資格そのもの」に価値があるというよりは、資格取得に向けて準備をすること自体に価値があり、資格取得はスタートラインに過ぎないという考えです。
SUPガイドも同じマインドで取得しました。
アドベンチャートラベルSUPガイドの認定基準

・北海道知事認定自然ガイドを取得
・日本SUP指導者協会のバッチ検定1級+セーフティプログラムアドバンスコース合格
これらが最低条件になります。
(過去2年間で200時間以上ガイドをしていることなど、他にも様々な条件があります)
どちらの試験にも言えることですが、段階を踏んで一つ一つ試験に合格していかないと、目標にしているこれらの試験を受けることもできません。しかも一年に数回しか試験がなく、試験会場は島外になるため、仕事の調整も含め、意を決して試験に挑んできました。気軽に挑戦できるわけではないので、毎回が真剣勝負になれたことが逆に良かったと思っています。
知識、技術、経験豊富な講師陣にSUPの基本を学び、SUPガイドとしての責任も教わりました。
実はSUPというのは世界史上、最も急速に普及しているスポーツとなっています。
実施できる場所も多種多様(海、川、湖、沼、ダム、プール)、遊び方も多種多様(ツーリング、フィッシング、サーフィン、ヨガなど)、何より簡単に始められるということが大きな要因ですが、だからこそ事故が多いのも事実です。
SUPはまだまだ社会的に快く受け入れられているとは言えない状況です。スキー場にスノーボードが出現した時に、社会的に受け入れられるまで時間がかかったように、これからSUPガイドがSUPの楽しさや怖さ、安全管理、マナー等をしっかりと伝えていくことが重要になっています。この度お世話になった講師人は、SUPが社会的に認められるためにご尽力されている方々で、僕も仲間になれたことが何より嬉しいことでした。

これからの抱負

現段階(2025年5月)でATのSUP資格保有者は全国で僕だけです。
とは言え、僕よりSUPの技量のある方々は山程います。
ただ大事なのは、SUPガイドは「インストラクター」ではないので、SUPそのものだけの魅力を伝えることに留まらず、SUPという乗り物を手段として、地域の自然をより深く知り、体感し、感動してもらえるように、自然と人を繋いでいく。この自然と人を繋ぐ力(インタープリテーション)は自然ガイドならではのアプローチができることだと思っています。
SUP、カヤック、ブナ林、サイクリング、サウナなど色々なアクティビティが「点」として存在するのではなく、「線」となり、奥尻島を「面」として体感していただけるように、これからも精進していきたいと思っています。
奥尻ブルーで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

P.S.
SUPをするなら7〜9月末までがオススメです!
特に9月は穴場!海水温が一番高く、サンセットが見られる確率も高い時期です!
体験後はすばらしい温泉が待っています♨︎
最後までお読みいただき、有難うございました。
